本文へスキップ

瀬戸市品野町の動物病院。品野ペットクリニックです。

小鳥の健康診断についての当院の考え方

健康診断はいつするの??

飼育し始めの時にしておきましょう

当院では、健康診断として以下のことを確認しています。
@ 外観上の異常の有無
A 聴診・触診での異常の有無
   必要があればレントゲン検査を追加します。
B 検便・そ嚢液の検査
C 飼育環境の確認と小鳥の様子についての問診
D ご希望があれば検査会社を利用して微生物のチェックや雌雄判別を行います。

順調に進めばだいたい30分くらいですが、特にCとDでいろいろと確認、説明が発生すると1時間になってしまうこともあります。

受診にあたっての注意事項は??

購入・入手時に、
@翼の向きや羽の様子、指の数や目の視力障害など、明らかに異常があると思える場合
A入手直後から食欲不振や元気消失があって気になる場合
B既にほかの子を飼育していて、早めに病気のチェックを受けたい場合
Cペットショップの保証期間が短い場合
このような場合でなければ、1週間から10日程度は飼育してからお越しください。その間に、その子の性格や特徴を把握するとともに、仲良くなってください。当院での健康診断では、小鳥を手にもって、口の中に綿棒を入れたり、場合によっては押さえつけてレントゲンをとったりします。嫌なことをするのですから、いじめられた後に誰に甘えたら安心できるのか?を小鳥に理解させてからご来院いただくといいでしょう。

検査を受けるための準備は??
30分から1時間程度、ケージからごはんと水を外してご来院いただき、できれば午前中に健康診断をすることが理想です。
小鳥の診察の注意事項と同じです。一般的な飼い鳥はほとんどが昼行性です。さらに、飼育し始めて間もないのであれば、夕方や夜に怖いことをして眠れなくするより、日中ですませて、家で甘やかしてあげた方が安心です。(フクロウ等夜行性であれば夜の診療でもかまいません。)
ご来院までに排泄をしてくれないこともありますので、新鮮な糞を一つ、サランラップでくるんで、保冷した状態でお持ちいただけると助かります。

健康診断はどのくらいの頻度で受けるものなの?

当院の考えとしては「特に決まりはありません」

動物病院で受診する健康診断は、一般的な話としてうまく飼えてるかどうかを我々獣医師がどう評価するかって話につきます。ちょっとみただけであらゆる危険を予測して回避できるとか、些細な異常も見逃さないということではありません。しかし、飼い主が何か疑問に思うことがあれば、それが何なのかを確認して、解決する手段を模索するために、健康状態をチェックしてみましょうということです。そのタイミングを周期的にしたいという方もいらっしゃれば、疑問に思った時でいいという方もいらっしゃいます。私はどちらでもいいと思います。

小鳥の健康管理で大事なのは、普段の体重を知っておくことと、飼育に関して疑問を持ったり、体調に変化を感じたりした場合は速やかにご自身の飼育ポリシーにあった友人知人、そして獣医師に実際に状況を見せてご相談になることです。結果的に何ともないことだったとしても、その経験の積み重ねで飼育技術を上げていってください。そこまで到達するまでは、毎月でも健康診断を受けるというのは正解です。でも、飼育に慣れたと思ったら、暇なときにおしゃべりにお越しいただくくらいの気軽さで結構ですよ。

品野ペットクリニック品野ペットクリニック

獣医師     戸田昭博
愛玩動物看護師 戸田美幸

inserted by FC2 system